雑草対策としてクリムゾンクローバー、ナギナタガヤ、ヘアリーベッチ、シロツメクサなどを試しています。
グランドカバーや緑肥として、また雑草との混生などを試験しました。
ここは旧記事「野良 絨毯」からのリダイレクト先です。



クリムゾンクローバー
岩手県中部でのクリムゾンクローバーの栽培実験です。
結果:やはり雑草よりは弱く自然に消えてしまいました。結果へジャンプ
播種
7/3
プランターに蒔いてます。
種を蒔いて覆土した方が間違いなく発芽率が良い。
と言う事は、畑への種蒔きの後で軽くでも良いからレーキでかき回す方が良いと言うことのようです。
定植
9/6
播種から二ヶ月。
順調に成育中。
混みすぎて弱ってきたので移植。
大部分は畑に定植し、観察用に数本だけプランターに株分けした。
翌年
5/13
冬越しして花が咲いた。
つまり「岩手中部で冬越し出来る」。
フィア(白クローバー)と違ってあまり密植しない。
まとめ
少し背が高いことと、あまり密植しないのでグランドカバーとしての使用はやめました。
なお実際に畑へも種を蒔いていたのですが、雑草に負けてしまいました。
花は可愛らしいのですが、密植しない、雑草に強くないという事が分かりました。
ナギナタガヤ
「ナギナタガヤは夏場に枯れる」と言う特殊な性質なので、草マルチや雑草抑制に使えます。
しかもそのまま置いておけば堆肥にもなる。
「これで雑草より強ければ最高」と思い5年間に亘り育てたときの記録です。
結果:放置状態で3年ほどは自生しましたが、5年は持ちませんでした。結果へジャンプ
種と種蒔き
種は現時点では楽天で入手できるようで、製品自体はタキイ製です。
1kgのパックで5千円ほど。
ナギナタガヤは夏場に枯れると言う特殊な性質なのでマルチの代わりになる。
またそのまま置いておけば堆肥にもなる。
これで雑草より強ければ最高です・・・生き物なので思い通りには行かないはず。
ナギナタガヤの効果や種蒔き方法はここを参照しました。
ナギナタガヤを実際に使うのは今回が初めてなので、どうなるのか全く不明ですが、せめて雑草の抑え役をしてくれると有り難いと思ってます。
下地作り
草刈りや除草しなくても蒔けるらしいですが、念のために除草剤を撒いて草の量を減らしておきます。
「9月の中ごろから、10月にかけて秋雨前線の雨量が多い時期」に撒きます。
9/3
除草剤を撒いてから草刈りしました。
刈った草が乾いたら集めて燃やして灰を撒き、更に油粕を入れてから種を蒔く予定。
9/5
草刈りした後で集めて燃やしました。
しばらく様子を見て、もし新たに雑草が生えてくるようなら再度除草剤を撒く。
完全に雑草が消えたようならナギナタガヤを蒔きます。
種蒔き
9/16
上記の場所にナギナタガヤの種を撒きました。
朝露が多くて、雨が降ったのと同じような感じになるので雨を期待せずに撒いてみました。
雑草を枯らすための除草剤は2回。
全体では(開墾地を含む)20kgの油粕を投入。
開墾地には40kgの石灰も入れました(来年の春には要pHチェック)。
石灰及び油粕を入れてからは毎日雨が続いていたので、十分にこなれてると思います。
9/23
久しぶりの晴れ間なので気持ちよく見回りしてたらナギナタガヤが発芽してました!
ところが斜面の下の方ばかり発芽してる。
種を撒いた3日後に凄い大雨が来たので、斜面に撒いた種はほとんどが流されてしまって、下の方に溜まってしまったようです。
種はまだ1/3程残してるので、天気予報を見ながら再度蒔き直します。
9/24
鉢に撒いた種も発芽しました。
細長い種が縦に割れて芽が出るのね・・・なるほど。
発芽直後はこんなに小さいから草原に撒いたのは気が付かなかったようです。
と言うことは種を撒いて3~5日で発芽するみたい。
9/26
鉢のその後の様子。
100%発芽してる。
一日に1cm弱伸びるようだ。と言うことは草原のは9/20頃には発芽してたんでしょう。
10/03
全体的に芽を出してます。
大きいので高さ10cmぐらい。
鉢のナギナタガヤは根が長くなってきたので深い鉢に植え替えました。
10/06
分岐しました。
根もしっかり増えてます。
ミツバチ
10/6
梅を植えた場所のすぐ上(桜の左)で昔の墓石に付いてるミツバチの塊を見付けました。
2日前からここにいたんだけど、写真に撮るのを忘れてた。
下二枚の写真は夜、静かになった頃に近づいて撮りました。
もしも日本ミツバチなら性格も大人しくクスリも不要で良い蜜が採れるんだそうです。
10/10
開墾した場所の様子。
こちらもしっかり伸びている。
酸性土壌とか、石灰をこぼした上とか、土が露出していないとかに関係なく良く発芽してます。
さすがアメリカ品種、ブラックバスやザリガニ並に元気なのね。
翌年の春
冬を越えて翌年の春です。
5/5
一斉に麦の穂みたいのが出てきました。
花芽が付いています。
秋
11/5
9月頃にはすっかり枯れて、その後で新しい芽が出ました。
特に何もしてないんだけど、勝手に種がこぼれて大量に生えてる。
畑の中にまで生えてます・・・靴に着いた種で出たのかも。
まとめ(結果)
春に生え → 夏に枯れ → 秋に芽を出し → 翌年の春にまた生える。
この状態が3年ほど続きました。
しかし少しずつ薄くなり、5年ほどで消えてしまいました。
やはり自然のままではダメなようで、毎年の種蒔きが必要なようです。
種蒔きとなれば、また最初の下地作りからとなり、手間がかかるのでナギナタガヤはやめることにしました。
この他にヘアリーベッチやクリムゾンクローバー、シロツメクサなどを試しています。
斜面にクローバー
自走式の草刈り機を使うと、少しぐらい硬くて大きい草でも大して気になりません。
つまり自走式草刈り機の入れる平らな場所をクローバーにする必要は無い。
一方、斜面は刈払機しか使えないので、斜面こそクローバーにする価値があります。
と言うことで、秋にかけて斜面のクローバー化の栽培結果です。

手順としては・・・
1,除草剤を撒き(雑草の根を枯らす)
2,草刈りし(残った草を除去)
3,下草が芽吹くのを待って再度除草剤
4,播種
この方法で試してます。
なおここで使う除草剤は「葉から入って根まで枯らす」タイプのグリホサート系除草剤です。
詳細な手順は以下の通り。
- 除草剤を撒く。
- 除草剤が回るまで12~24時間程度放置する。
長時間放置すると草が倒れて刈りにくくなる。 - 草刈りする。
地面が露出するよう丁寧に。 - 半月から一ヶ月ほど放置して、雑草や種の発芽を待つ。
- 除草剤を撒く。
- 除草剤が回るまで12~24時間程度放置する。
- 地面をガリガリして土面を露出する。
草が伸びてても刈る必要はない(どうせ枯れるので)。 - 播種。
斜面なので雨で流れないように踏ん付けるなどして鎮圧。 - 3日間は水が必要。
曇りや雨の日を狙って種蒔きします。
8/12
作業開始。
雑草の根を枯らすため除草剤を撒いて24時間後に草刈り(長く時間を空けると草が倒れて刈りにくくなる)。
種が土に密着しないと発芽率が悪くなるので、地面を少し削りながら丁寧に草刈りしました。
明日は台風崩れの低気圧で大雨との予報なので、種が流れる可能性が有るので、明日以降に種蒔きします。
8/19
除草剤を撒き → 草刈り → 一週間放置。
これでまた草が出てきました。
もう一週間ほど放置して草を出させ、再度除草剤を撒きます。
9/2
播種。
除草剤 → 草刈り → 25日放置 → 除草剤 → ガリガリ → 播種 → 長靴で踏ん付け → 水遣り中。
25日放置したら大分草が出てきたので、再度除草剤を撒いてから種蒔き(蒔きながら靴で踏ん付けた)。
雨が降るとの予報でしたが、例によって天気予報はメチャクチャでちっとも降らず。
仕方ないのでじょうろで水遣りしました。水遣り二日。
良く見たら発根してら。
まとめ
斜面へのクローバーは良い結果でした。
この後、数年を経ても消えることはありませんでした(雑草も少し出てきてます)。
種蒔きの時に斜面は雨で種が流れてしまうので、その辺を工夫する必要が有ります。
平地にクローバー
記事の分量が多いので別記事としました。

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