時期になると一気に収穫が始まるトマト。
自家菜園では畑で完熟させることができるので、すっかり甘くなった完熟トマトが手に入ります。
ただ完熟トマトは日持ちしない。
そこで調理したりドライトマトにして保存します。
瓶詰めなら翌年の収穫まで保存できます。
またドライトマトにすれば嵩が減り、冷蔵庫で保管すれば長持ちします。



おすすめの料理
南欧(イタリア・スペイン・ギリシャなど)の料理が多くなります。
パスタ、ピザ、トマトソース、リゾット、ガスパチョ、パエリアなど。
完熟トマトの甘さを生かした砂糖少な目のコンポートもいけます。
またカプレーゼやマリネなど、生でもおいしくいただけます。
調理の際には生を使うだけでなく、ドライトマトを使うとまた雰囲気が変わります。
この記事では、料理に使う素材としてドライトマトと瓶詰めトマトを作ります。
料理としてトマト入りのオムレツ、パエリア、カプレーゼをご紹介しています。
おすすめの調理法
調理用トマトは生食用トマトと比べて水分が少なく、味の濃い品種が多いので、調理するとぐっとおいしくなります。
ここでは「シシリアンルージュ」「にたきこま」「アイコ」を調理に使っています。
シシリアンルージュは加熱すると特においしくなります。
加熱すると旨味が増して濃くなり、よりおいしくなります。
ドライトマト
大量に収穫した生食用のトマトをドライトマトにします。
完熟したのを採っているので日持ちしません。
ドライトマトにしておけば冷蔵庫で長期保存ができます。
また味が凝縮されてうまみが増します。
作り方
輪切りにして種を取り(気にならなければ取らなくても大丈夫です)、軽く塩を振ってから干して下さい。
天日に干すだけですが、味が凝縮してとてもおいしくなります。
夏場の暑い日に一気に干して下さい。
干し加減はお好みで、強く干すも良し、半生もおいしいです。
オーブンレンジでも作れます。
輪切りにして種を取り、軽く塩を振る所までは同じです。
天日に当てる代わりにレンジで水分を飛ばします。
ただ温度が上がるので、天日干しほどおいしくはなりません。
やはり天日と風の力は偉大です。
保存
ガラス密封瓶干し終わったらジップロックに入れて冷蔵庫へ(完全には干せないので常温ではカビが出ます)。
瓶に詰めてオリーブオイルに浸した状態で冷蔵庫へ入れる方法もあります(オイルも料理に使う)。
保存できる期間は干し加減によって変わります。
瓶詰めトマト
畑に完熟するまで置いた、本当の完熟トマトはとてもおいしいものです。
輸送の都合で固い(青い)ときに収穫し、後から熟させた物とは味が全くちがいます。
おいしい完熟トマトですが、完熟しきっているので保存が利きません。
長期保存するために、湯がいて瓶詰めにします(常温で保存できます)。
用意するもの
ガラス密封瓶ガラス密封ビン
穴あきのおたま
大きめの鍋
作り方
- ビンと蓋は煮沸消毒します。
常温で保存するので注意して消毒する - トマトのヘタを取ってざく切りに
- 鍋でぐつぐつと煮ます。
- 穴あきのおたまを使って煮沸したビンに熱々のトマトを詰め
- 脱気します。
トマトをビンに満杯に詰め、軽く蓋をして圧力が上がったところで蓋を緩め、シュっと音がしたらしっかり閉めます。
冷えたときに蓋がへこんでいれば脱気されてます。 - そのまま放置して冷まして完成です。
熱い状態で水に入れるとビンが割れるので注意してください。
湯剥きする必要はありません(ざく切りにしてるので気にならない)。
トマトだけをビン詰めにする方が調理の時に使いやすいです(鷹の爪やニンニクなどは実際に調理するときに入れる)。
煮沸消毒と脱気処理されているので、常温で翌年の収穫時まで保存できます。
トマト入りオムレツ
これもおいしい料理です。
生のトマトでも良いですが、ドライトマトを使うのもとても良いです。
生のトマトを使う場合は、必ず完熟トマトを使って下さい。
完熟していないとトマトの酸っぱさが前に出て、旨さが隠れてしまいます。
材料
- 卵 4個
- 完熟トマト 1~2個
- 塩、胡椒、バター
作り方
- トマトを5mmほどのざく切りにします。
- 卵と混ぜます。
塩と胡椒はお好みで(入れないのもおいしいです)。 - フライパンにバターを入れて焼きます。
とても簡単ですがおいしいです。
トマトの味が前面に出るので、おいしいトマトで作ってください。
卵4個ぐらいはあっと言う間に食べちゃいます。

パエリア
大量のトマトと新鮮な海鮮材料を使ったパエリア。
これもおいしいです。
材料はトマト、お米、アサリやイカ、エビなど・・・新鮮であればなんでもOK。
味の濃いドライトマトを刻んで入れると更においしくなります。
材料
- お米
- 鶏のもも肉
- トマト
半乾きのドライトマトもおいしいです。 - タマネギ
- ニンニク
- 海鮮(新鮮であればあり合わせのものでOK)
アサリ、エビ、イカ、白身魚など - レモン
- オリーブオイル
- パプリカ
- 塩と胡椒
もし有ればサフランも
作り方
- 米は洗ってザルにあげて水気を切る。
- 鶏肉は一口大に切り、塩と胡椒で下味をつける。
- 海鮮は下処理(エビの背ワタ取り、あさりの砂出しなど)。
- トマトはざく切り、パプリカは縦薄切り、たまねぎとにんにくはみじん切り。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、たまねぎとにんにくを炒め、米を加えて透き通るまで炒める。
- 水と(あれば赤ワインも)と刻みトマトを加えて軽く混ぜる。
- 鶏肉・エビ・あさり・イカ・パプリカを並べ、蓋をして弱火で20分加熱
- 火を止めて10分蒸らす
出来あがりです。
熱々をワインで召し上がれ。
タバスコも合います。

カプレーゼ
完熟トマトとモッツァレラチーズ(ブッファラ)のサラダです。
単純な料理なので素材の味がモロに出てくるので、良い素材が手に入ったときにお試しください。
材料
材料の量はお好みで自由に。
- トマト(必ず完熟したもの)
- モッツァレラチーズ(またはブッファラ)
- バジルまたはパセリ
- エクストラバージンオリーブオイル
- 粒の大きめの岩塩と黒胡椒
作り方
- トマトはへたを取り、ざく切りに
大きさはお好みで - モッツァレラチーズは手でちぎる
これも大きさはお好みで - お皿にトマトを載せ、上にモッツァレラチーズを載せる
- お皿ごと冷蔵庫へ入れてしっかり冷やす
- 冷蔵庫から取り出し、必要であればバジルやパセリを載せる
- 全体にエクストラバージンオリーブオイルを回しかける
- 岩塩と胡椒は食べながら振りかけます
冷たくないとおいしくないので、トマトとモッツァレラチーズ(お皿も)は調理直前まで冷蔵庫でしっかりと冷やしておき、冷蔵庫から出したら直ぐに食べます。
また塩が溶けるとおいしくないので、岩塩や胡椒は各自振りかけながら食べて下さい。
素材を味わう料理なので、良い素材を入手できたときに作ってみてください。
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