ブルーベリー栽培はとても簡単で、植えてしまえば毎年大収穫です。 ただの「木」だから、特に手間もかからず、肥料はなくても平気、収穫期間も長い。 一度植えれば一生ものです。 ※自作のブルーベリーは市販品と全然違います。 実が大きい、味が濃い、しかもタダ(^^; ※栽培上の注意 手抜きで育てる。 「最大の収穫 & 最高の品質」とかを狙わないのがコツです。 こう言うことを目標にすると疲れますから。スポンサーリンク

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地植え
手間をかけたくないのなら、地植えが良いです。 鉢植えでも十分に実が付きますが、水遣りは結構面倒です。 ブルーベリーは夏場は水の蒸散が多く、鉢植えだとほぼ毎日水遣りするようなので、地植えをお薦めします。
植える場所
陽当たりの良いところが一番ですが、半日陰でも平気で育ちます。
ただ陽当たりが悪いと花が少ない → 実が少ない。
大事なのは土のpHです。
低いほど良いので、pH測定は必須です。
杉の木のそばや、ツツジが元気に育っているような場所はpHが低いです。
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とにかくピートモスを入れる
土のpHが高い場合(概ね5以上)は無調整ピートモスを入れます。 日本の普通の土地ならpHは5以上なので、ピートモスは必須です。 必ず無調整を使って下さい(pH調整済みのも売ってるので間違えないように注意してください)。 無調整ピートモスのpHは、新品時でpH4程度、雨に晒した数ヶ月後でもpH5以下です。 量は一本の苗木につき圧縮状態のを50Lです(外国製のピートモスの場合は2cuft)。 国産でも外国産でも変わりありませんが、外国産の方が安いはず。 大量に使うので安いところから購入します(30本ほど植えてますが、今まで値段による性能の差は無かった)。
直径50cm、深さ30cm位の穴を空け、そこにピートモスの塊を50L(写真のサイズなら半分)入れます。 ピートモスは圧縮されて固まっており、ほぐすと倍の量になりますが、ほぐさずに塊のままで構いません。 100L(4cuft)の塊をスコップで半分に割り、そのまま穴の中へ落とせばOK。 数ヶ月放置します。 雨がピートモスの中に染みこみ、数ヶ月後には立派な植え穴になります。 圧縮ピートモスはなかなか水を吸わないので、自分で水を染みこませようとすると大変です。 数ヶ月放置が一番簡単です。無調整ピートモス
苗の調達
植え穴が完成する頃を見計らって苗木を調達します。 品種が多いほど収穫が多いです。 ← これ大事 多品種にするほど有利なので、同一品種を買わないように気を付けて下さい。 何年かすると自分の土地に合った、おいしくて収穫の多い品種が分かります。 その品種を挿し木で増やせば良いので、「多品種」を守るようにして下さい。 血統の良い純血種が欲しい場合は、大関ナーセリーでの購入をお薦めします。 ちょい高いですが、立派な苗木が届きます。 早生から晩生まで20品種をここから買いましたが、外れは一本も無く、全て順調に育ちました。 安い苗木を探す場合は、8月以降にホームセンターに行きます。 実の落ちた苗木は安く売ってるので、これを購入します(翌年の春に枝を切って挿し木をすれば数年で増やせます 後述)。
ところでブルーベリーは「寒い土地向き品種」と「暖かい土地向き品種」があります。タキイ種苗の品種サイト 寒い土地向けのノーザンハイブッシュ。 暖かい土地向けのサザンハイブッシュ、ラビットアイ。 おいしいのはノーザンハイブッシュなので、できればこれを育てたい。 北関東以北であればノーザンハイブッシュが育ちます。 ※サザンハイブッシュも数本育てています。 ここ(岩手県中部)でおいしい(私好み)品種は・・・ ・サザンゼバブルー:暖かい土地向けの品種ですが、これは香り高くおいしいです。 ・スパータン:早生です。味が濃いです。 ・ノースブルー:これも早生で味が濃いです。 ・中生では、オニール、サンシャインブルー、グレートブルー、ブルージェイなどが良いです。 ・晩生では、レイトブルー、ブリジッタが良いです。 一方、チャンドラー(晩生)は、でかいだけでちっともおいしくない(^^;
植えつけと肥料
数ヶ月前から作っていた植え穴に植えつけます。 ピートモス自体は肥料成分ゼロなので、長持ちする堆肥系の肥料を混ぜてください。 またピートモスがしっかり水を吸い、ほぐれてることを確認しください。 時期はいつでも平気です(一般的には葉が枯れてからが良いですが、いつ植えても問題無く活着します)。 植えつけるときにピートモスを土と混ぜる必要はありません。 混ぜても構いませんが、そんな手間をかけなくても、ストレートのピートモスだけで大丈夫です。 数年後には自然に土と混ざり、見分けが付かなくなります。 なお秋になったら株の周りを少し掘り、堆肥系の肥料を入れて下さい。 何年も放任状態でも十分に育ちますが、収穫量が少し減ります。 肥料をやらなくても食べきれないほど実がなるので、手間なら肥料無しでも大丈夫です。
剪定
もし実を大量に欲しいなら剪定すると良いです。 苗木を植えて5年ほどすると、木が混んできて実が少なくなってきます。 秋以降に剪定をすることで翌年の実の量が増大します。 切るのは茶色くなった太い枝です。 根元からスッパリ切ってしまってください。 枝の先の方には実が付くので、普通の木の剪定のようにちょこちょこ先を切るのはダメです。 切るときは根元の方から出てる太い枝をバッサリ切ります。 こうすると新しいシュートが基部から出てきます。 5年毎ぐらいに古い枝と新しいシュートを入れ替えてやります。 剪定はしなくてもそれなりの収穫が続くので、面倒なら剪定しなくても構いません。 神経質な木ではないので、それこそ「適当」で大丈夫です。

数年後には食べきれないほど採れます。
食べ残した分はどんどんジャムにしてますが、冷凍したのを少し溶かして食べるのもうまいです。
もし大量収穫を狙うなら剪定が必要です。
「そこそこ採れれば良い」のなら剪定も肥料も不要です。
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その後の成長の様子
植えつけた翌年以降、5月に入ると花が咲き実を付けます。 5月の下旬からポツポツと収穫が始まります。
収穫風景
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増やす
挿し木で簡単に増やせます。 挿し木してから3年で地植えできる大きさになります。 地植えするまでは鉢で育てるので、水切れに要注意です(ブルーベリーはとにかく蒸散が多いです)。 春先の未だ葉っぱが出ない頃の枝を使います(葉が出てからでも葉の枚数を減らして挿せば付きます)。 非常に簡単なので、どんどん増やして下さい。 挿し木の仕方ですが、ごく一般的な方法で大丈夫です。 枝を鋏で20cmほどに切り分け、根側をカッターナイフで斜めに切り落とし、小さい鉢に挿します。 使う土は水で戻したピートモス100%でOKです。 鉢を木の下などに置いて少し日除けしてやります。 数ヶ月で新しい葉っぱが出てきます。
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