春の山菜で一番ポピュラーな「タラの芽」。 これ、簡単に増やせます。 タラの芽を飽きるほど食べたいんで、栽培してます。 数年間にわたる記録ですが、タラの木栽培の参考にしてみて下さい。 ※タラの木が生えると笹が消えます・・・不思議。また葉っぱが大きいので雑草避けにも良いです。

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増やす
グリホサート大量の芽を収穫するには、タラの木を増やす必要があります。 日当たりの良い、北側に風よけが有る場所が良いです(山に行って自生してるタラの木の生えてる場所を見ると、北側に風よけの雑木があります)。 一度植えて根付けば、あとはもうほっといてもどんどん増えます。 増えすぎても大丈夫。 グリホサート系の除草剤で簡単に消えます。 また木が柔らかいので、刈払機でも簡単に伐採できます。
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根っこを採る
3月か4月頃、雪が消えて寒さがゆるんで、気分的にも外に出たくなった頃に根っこを集めます。 あんまり暖かくなってからだと発根しにくいんで、涼しいうちにやれば安全です。 また老木になると発根しにくいんで、せいぜい3年物程度までの木から集めます(幹の太さが3cm程度までなら手頃)。 タラの木の根っこは四方八方に広がってるんで、一本のタラの木から大量に採れます。 鍬(先が3つとか4つに別れた奴)を使うと作業が楽です。 鍬をタラの木の根本に叩き込んで「ぐっきっ」っと起こすと根っこが出てくるんで、これを手で引っ張って土を起こしていくと、一本の根っこで2mや3mは採れるはず。 一本のタラの木からこれが5~6本は採れます。 こんだけ有ればもう十分です。
植え付け
根っこを15cmぐらいの長さに切って植えます。 植える深さは5cmぐらい。根っこは水平に植えます。 植え付けると二ヶ月ぐらいで出てきます。
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一年後
2年目~
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収穫
4~5年すると最高の美味しさのタラの芽を収穫できます。 タラの芽は「大きいほどうまい」んです。 芽の真ん中の部分がトロ~っとしてて、苦みも香りも素晴らしい。

出始めると一ヶ月ぐらいは毎日採れます。
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決断の秋
決断の秋・・・そうなんです。
秋になると葉っぱが黄色くなって落葉します。
ここからどうすっか・・・
やり方は二つ。
一つは切断。
落葉したら根元から切ってしまう。
こうすると来年には根本から3本ぐらいの幹が出てきます。
つまり一本のタラの木から3つの芽が採れます。
「おお!こりゃいっぱい食えて良い話だ」・・・これは悲しき小作農の考え方(^^;
庄屋様は絶対に切りません。
剪定や切断など一切不要、放任が一番です。
ここで切らずにほっとくと、3年後ぐらいには幹の直径が3cm、5年後には5cm位にはなる。
高さはそれこそ3~4mにもなる。
その辺の山のタラの木は、ここまで育つ前に芽を採られて枯れちゃう。
直径5cmクラスのタラの木だけは自分で作った醍醐味であります。
食う
このぶっとい幹に付いたタラの芽を食う! このタラの芽を食ったら、その辺のタラの芽はもう食えないって。ホント。 タラの芽はある大きさを越えると、内部がとろとろ~っとなってきます。 このデカ芽を天ぷらにしてごらんなさいよ、あ~た!噛んだときに口の中に樹液が溶けだしてきて濃い香りと苦みのコラボの素晴らしさ。 タラの芽は、大きさによって味が全く異なります。 この貴重なタラの芽を毎年安定して食うためには、芽を採るときに脚立を使う程度の気遣いは当然。 また芽を採るのはせいぜい2回まで(出来れば1回)。 それ以降の芽は開かせて、来年の栄養を吸収させてやります。 それと収穫の時、トゲも凄いから軍手じゃ役に立たない。革手袋が必須です。
肥料など
肥料はやりません。 山のタラの木は元々野生ですから。 肥料をやれば早くでかくなるとかはあるでしょうけど、肥料の多い野菜は不味いという大原則。 なるべく背が低くて太いタラの木を育てて下さい。 品種としては、トゲ無しのタラの木や、雑種やら色々とあります。 新駒などは小さい脇芽が大量に採れますが、こんな「スーパー向けの味ナシ品種」は要らんです。 私としては「一番テッペンのど~んとでっかいタラの芽だけ」を食いたいです(笑) 実際、味も野生の物の方が美味しいとの事です。スポンサーリンク
旧ページより
※2003年の「タラの木の栽培メモ」より タラの花のツボミです。 去年も花を見たんですが「あ~タラの花なのかな~白い花が咲くのね」って程度で、ちゃんと見てませんでした。今年はキッチリ見ていきたい。そして種を採って撒いてみたい。 噂によると花が咲くと枯れるって事なんだけど、去年も咲いたけど枯れてないんだよね。 でも花の咲いた木の先端は春になっても黒いままで、ちょい下から芽が出ました。

8月中旬にすっかり開花します。
この頃に山に行けば、タラの木を簡単に見付けることができます。
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