ズッキーニ栽培|花ズッキーニレシピに最適なジェノベーゼ種を育てる

ズッキーニは、良い品種を選ぶと、味も香りも格別です。
しかも毎日、大量に採れるので、主菜として使えます。
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品種選び

※種はこちらで購入可能です。

ジェノベーゼと言う名前の品種を使います。
この品種はとにかく香りが素晴らしい。
実がとても良い香りですが、花ズッキーニとしても抜群のおいしさです。
ジェノベーゼの「花ズッキーニ と チーズ」の組合せは最高。

ズッキーニを作るなら、このジェノベーゼが一番おいしいです。
他の品種も色々作ってみましたが、このジェノベーゼが一番でした。
スーパーで売ってる、色の黒い固いダイナーとは全く違います。
ニンジンなら黒田五寸、ズッキーニならジェノベーゼ。

苗作りが少し面倒ですが、ここまで旨いのだから、なんでもしましょう。
一度でも食べれば大好きになります。
売ってるズッキーニを買わなくなること請け合いです。

私の家の周りの農家の人たちも、今では自家用にはジェノベーゼを作ってます(15年ほど前に、苗を配ったことがあります)。
それなのに道の駅にはダイナーを出してます。
「簡単に栽培できるダイナーは道の駅で売り、おいしいジェノベーゼは自分ちで食う」・・・田舎あるある(^^;

ズッキーニの育て方

播種時期:4~6月
使用品種:ジェノベーゼ
畝高:標準
畝幅:150cm
※岩手県中部に於ける、ここ10年ほどの実績に基づいています。

割と高温が好きな野菜なので、5月の連休以降に始める方が簡単です。
もの凄く大きくなるので、畝幅を広くしてください。
畝幅150cmでも、はみ出すことがあります。
株間は最低でも100cmは必要です。
ジェノベーゼは、とにかくでかくなるので、畑の端に植えないと畑が勿体ないです。
でも連作障害は出ないので、畑の回転に気を遣はなくて済むのは助かります。

苗作り

■手抜き作戦1
十分に暖かくなってからなら、直播きでも大丈夫ですが、水遣りや間引きがやりにくいので、苗作りをした方が却って楽です。

ジェノベーゼの苗は売ってないので、苗作りから始めます。
寒い時期に苗を作るのなら加温する必要があります。
地温25~30℃を保つと5日ぐらいで発芽します。
※国産の種と違って発芽が揃いにくいので、事前吸水が有効です。
ビニール温室(3段)  ヒートマット(サーモスタット付き)  7.5cmポリポット(20個) 

 

日当たりの良い廊下にビニール温室を置き、その中で発芽させることもできます。
夜が寒いようなら、ヒーターで加温して下さい。

発芽率が悪いので2粒蒔きです。
この種は発芽率が良く、5日で綺麗に発芽しました。苗のうちから大きいので、大きめのプラグトレイを使ってます(ポットでも可)。

発芽後も低温には気を付けて下さい。
大体ですが昼間は25℃、夜も10℃ぐらいを維持すれば、順調に成長します。
水は少な目にして、茎の太い苗を育てて下さい。

葉っぱが大きいので、混んできたら一本立ちにし、本葉2枚ぐらいで定植しちゃいます。
プラグトレイでなくポリポットで作るなら、本葉3~4枚まで育ててから、定植して下さい。

定植

■手抜き作戦2
前年に野菜を作った畑であれば、堆肥などは不要です。
追肥しなくても収穫出来ます。

畑の元肥はいつもと同じです。
牛糞堆肥+苦土石灰ですが、化成肥料は今は未だ入れません。
最初から肥料が効くと、でっかくなるだけで、実がなかなか付かなかったりします。
広い範囲の畑が無駄になるといやなので、少量の追肥だけで育てるようにします。

なお気温が低いようならマルチが効果的です。
草取りの手間も省けるので必要なら使ってください。

本葉2枚で定植しました。
必要ならネキリトンなども使って下さい。

定植してから約一ヶ月。既にでかいです。
まだまだでかくなります。

更に半月後。花が咲き始めてます。実も付いてます。
花が咲いたら追肥可能です(元気の無い株にだけ追肥して下さい。追肥場所は葉の先端辺りです)。

収穫

■手抜き作戦3
面倒なら収穫するだけで構いません。

いよいよ収穫です(収穫は7~9月半ばです)。
ジェノベーゼは、高さ方向も大きくなるので、収穫途中で倒れることがあります。
必要ならトンネル支柱などを添えて、支えてやって下さい。
また花や実は、株元にゴチャゴチャっと付くので、株元へ草マルチなどを敷いておくと、収穫しやすくなります。

株元にゴチャゴチャ咲きます。
草が伸びてくると採りにくいので、刈った草を敷いておく。

ジェノベーゼは、花ごと料理し、花ごと食べるので、小さいうちに採ってしまいます。
大きくしても味や香りは変わりませんが、小さい方が歯ごたえが良いです。

料理するときは、花の中心にある雌しべを手で取ってから使います・・・別に取らなくても、味に変わりは無いような気はしますが。
流水で洗うと傷むので、ボールに水を張り、花を開いてポチャポチャっと洗います(甘いのでアリが入っていることがあります)。
雄花の茎は独特の歯応えでおいしいので、外さないでください。

花は朝のうちだけ咲き、9時頃にはしぼむので、料理方法に応じて時間差で収穫します。
しぼんでる花なら、中に肉やチーズを詰めやすいです。

※あっと言う間に鮮度が落ちるので、収穫したらさっさと食べてくださいね。

このぐらいで収穫してしまいます。
取り忘れると実が大きくなりますが、それもまたおいしいです。

奥が雌花、手前は雄花。
雄花もとてもおいしいです。
茎もおいしいので長目に採ります。

中にモッツァレラやブッファラを詰めてオリーブオイルで揚げます。
キリなく食べちゃいます。
なんぼでも飲めます(^^;

採種

■手抜き作戦4
種は毎年購入します。

ジェノベーゼは固定種です(F1ではありません)。
自分で種を採れば、翌年も同じように栽培できます。
これを繰り返していると、その土地にあった品種に成長していくそうです。

種を採る株は、最初の頃から収穫せずに残しておきます(実を残すと新しい花が付かなくなるので、この株は採種専用になります)。
本体がすっかり枯れて、実の色が茶色くなったら採種します。
厚みのある大きい種だけを選び、水で洗って乾燥。
これで来年もジェノベーゼが食べられます。

この株は採種専用です。

大きくて、厚みのある種を選びます。
自家採取した種は発芽率抜群で、ほぼ100%発芽します。
これで来年もジェノベーゼが食べられます。

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