「冬はおいしい野菜が無い」と困ってませんか。
キャベツを作れば解決です。
雪の下に放置で翌年の3月まで収穫できます。
この記事は簡易版です。



苗作り
冬は自作野菜が途切れやすいですが、冬中収穫が続くキャベツがあります。
7月に種蒔きして育てれば、翌年の3月まで途切れずに収穫が続きます。
岩手中部では7月初旬にポットに播種して育苗します(これ以降だと最大サイズにならないので、遅れずに種蒔きしてください)。
一ヶ月ほどポットで育苗してから定植します。
ポットに種を蒔いたら直ぐに網の中に入れ、育苗中もずっと網の中に入れておいてください。

7月の初めにキャベツ最後の種蒔きをするんだ。

完成はいつで御座る?

11月なんだ。
でも翌年の3月まで畑に置けるんだよ。

冬中の新鮮な食料になるので御座るな。
種蒔き
マグァンプK 小粒 600g苗数が少ない場合はポットに直接播種します。
苗数が多いなら大きめのプラグトレイを使います。
培養土は軽いタイプの無肥料の専用品を使います。
根張りが良くなるので、必ず専用の培養土を使ってください。
培養土にマグァンプの小粒を少量混ぜます(指先でつまむ程度で十分)。
キャベツの品種は四季穫です。
長期間、雪の下に放置するので、扁平型の晩成で固く締まる品種を選んでください。
超大球(恐らく札幌2号と思われる)や彩ひかりなども使えます。
育苗中はマグァンプ小粒から肥料がゆっくり出てきます(小粒の肥効は二ヶ月)。
種蒔き前に培養土に少し混ぜておけば十分です。
もちろん液肥を灌水しても構いません。
なお種蒔き以降は常に網の中に置いて下さい。
この時期に虫に卵を産み付けられると、定植後に網の中で存分にやられてしまいます。
マグァンプは窒素成分が少なくリンサン成分の多い肥料です(N-P-K-Mg=6-40-6-15)。
苗作りにはとても適した肥料です。
またゆっくりと長く効くので手間がかかりません。
注意するのは「小粒を使う(肥効二ヶ月)」です。
中粒は1年、大粒は2年も肥効が有るので長すぎます。
定植
プラグトレイの場合は早めに定植します。
タイミング良く定植できないようなら、大きめのポットを使えば定植を遅らせることが可能です。
ご自分の都合に合わせて、プラグトレイまたはポットを使い分けてください。
畑の土の適正pHは6~6.5程度なので、普段使っている畑なら一握りの苦土石灰を入れれば足ります。
始めに一気に外葉を育てるので、定植と同時に化成肥料も土に混ぜ込んで下さい(苗作りで入れたマグァンプも効いているので少量で十分)。
畝はやや高めの方が乾燥して良いですが、特に重い畑でない限り気にしなくても平気です。
網の中に虫が入る可能性があるなら、アディオンの散布やオルトランを使ってください。
ネキリムシが居るようならネキリトンを使ってください。
これらの農薬は一ヶ月ほどで効果が無くなりますが、その頃には苗が大きく育っているので、虫に食われる速度より育つ速度が早くなります。
7月の播種では定植時に一度だけ使うようにして下さい。それ以降は不要です。
農薬を使いたくない場合は、土の中のネキリムシを探して退治して下さい(苗の茎の根元にアルミフォイルを巻くのも効果があります)。
また網内に虫が侵入しないように、網をしっかりと管理します。

育成
定植後は半月ごとに追肥と土寄せを行います。
ここで一気に外葉を育てたいので、この時期だけは気を入れて下さい。
次に大事なのは肥料を切るタイミングです。
中心部分の葉が上に向かって持ち上がり、少し固まってきたら追肥は終わりです。
一般的な化成肥料は、肥効は二週間と言われてます。
キャベツは栽培期間が長いので、少しぐらい追肥を長く与えても問題ありません。

追肥は良いタイミングで止めてね。

完成した野菜に肥料が残ってると不味いで御座る。
収穫
食べたいときに畑に行って採ってきます。
翌年の3月頃までは十分に置いておけます。
寒くなると育たないので外葉は不要です。
雪や霜で球の外側が傷むので、外葉を外してキャベツの上に載せてやって下さい。
商品リンク





コメント