ラッキョウは買うと結構な値段ですが、自作すれば大量に手に入ります。 1粒が10粒ぐらいにはなります。 一年で10倍ですから、かなりお得です。 しかも翌年もそのまま植えれば、また10倍です。 一度植えれば永久に食えます。ラッキョウ大臣です(^^; 我が家では、年間に1,000粒ぐらい食べてるかも。

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ラッキョウの育て方
播種時期:8月 使用品種:不明(10年ほど継続してるので、今では品種が分かりません) 畝高:普通 畝幅:100cm(マルチします) ※岩手県中部に於ける、ここ10年ほどの実績に基づいています。 ラッキョウはニンニクと同じように年越しで栽培します。 8月頃に種ラッキョウを植え付け、冬を越えて翌年の春に収穫します。 更にもう一年間、畑に置いておく栽培法もあります。
年内の作業
ラッキョウは、どこでも育つと言いますが、きっちり畑で育てると立派なのを収穫出来ます。 植え付けは8月。 年内の作業は以下の通りです。
- 日当たりの良い畑に
- 堆肥と苦土石灰を入れ
- マルチを張り
- ラッキョウを植え付けて
- 化成肥料を投入
- 初期草むしり
1.日当たりの良い畑に 「日当たりが悪くても大丈夫」という意見も見かけますが、ラッキョウは日当たりの良い畑の方が立派に出来ます。※1 日陰で育てると細いラッキョウになり、食べたときのポリポリ感が落ちます。 日向と日陰の両方で育てると、やはり日向のでかいラッキョウの方がうまいです。 2.堆肥と苦土石灰を入れ 「肥料は不要」という意見も見かけますが、肥料を入れた方が立派に出来ます。 「植え付け場所の半分には肥料を入れない」などを試せば直ぐに結果が出ます。 3.マルチを張り タマネギ用のマルチを使います。 一年近く育てるので、マルチを使って草取りの手間を減らす方が楽です。 何しろ草取りは一番面倒ですから。 4.ラッキョウを植え付けて 植え付け深さは5~10cm位ですが、かなり適当です。深くても浅くても十分収穫できます。 マルチの穴の大きさとの関係で「2粒植え」も良いです。 翌年の春に草が生えてくると分かるのですが、2粒植えはマルチの穴の中にラッキョウの葉っぱがびっしり出るので、草がラッキョウの勢いに負けて出てきません。 その代わりきっちり育てないと細めになります。 5.化成肥料を投入 植え付けたら寒くなる前に化成肥料を追肥して、根っこと葉っぱを育ててやります。 化成肥料(液肥でもOK)は瞬発力があるので素早くバシッと効きます。 これで来年の春先のエシャレット(ラッキョウの早穫り)の太り具合に差が出ます。 6.初期草むしり 植え付けて一ヶ月もすると、マルチの穴の中からラッキョウの芽とともに草が出てくるので、小さいうちに一度で良いから草取りをしておきます。 採った草を穴に乗せておけば、今度はそれが草除けになります。 これをしないと来年の春に余計な作業が増えます・・・この草取りが一番キライ(^^; でもこれで年内の作業は終わりで、後は来年の春先に化成肥料を一度追肥するだけです。 5月からはエシャレットとして食べるので、肥料が残らないように要注意です(肥料が残っている野菜は確実に味が落ちるし、日持ちも悪くなります)。 その他、収穫せずにもう一年植えっぱなしにして小さい締まったラッキョウにする作戦もあるのですが、これは歯ごたえは良いのですが、漬け込み前の掃除作業がエレェことでして。 ※1 私は日向でも日陰でも野菜を作っています(日陰と言っても木漏れ日や朝日は当たっている)。 殆どの野菜は、どちらでも出来るのですが、おいしさ(歯ごたえ)には差が出ます。 日陰の方がおいしいと思う野菜は、法蓮草、三つ葉、ミョウガ、野生フキ、秋田フキ、行者ニンニク、山椒など。 これ以外の野菜は日向の方がおいしいです。

10月に入ると大量の葉っぱが出てきます。
この頃に一度追肥してやります。
植え付けた翌年の作業
3月に雪が溶けたら、化成肥料を撒きます(マルチの上からパラパラ蒔けば雨で流れ込む)。 これ以降は肥料はやりません。その方がおいしいラッキョウができます。 葉っぱが元気になってきたら、エシャレットとして毎日少しずつ収穫していきます。 うちは家族二人なので、マルチの穴1個分で一日の肴に丁度です。 塩で良し、味噌で良しで、もう今から来年の春が楽しみです。
収穫
葉っぱが枯れ始めたらいよいよ収穫です。 スコップでマルチごと掘り起こしますが、想像以上に根っこが多いので、しっかり堀って下さい。 種として残す分以外を庭でざっと洗って、直ぐに下処理に入ります(抜いてから長くおくと皮が乾いて剥きにくくなる)。 私は塩漬けでの保存もするので、5~10%程度の塩を加えて瓶に詰めておき、食べるときに塩抜きします。ラッキョウは塩漬けしてもシャキシャキ感が残るので良いですよ。 塩分が少ないと乳酸発酵するので、そのまま食べるも良し、甘酢に漬けるも良し。 ラッキョウの漬け方はあちこちに出てるので「らっきょう 塩漬け」で検索してみて下さい。 種にする分は洗わずに、そのまま網袋に入れて庇の下にでも吊しておきます。 直ぐに吊さずに、数日直射日光にあてて、根に付いてる菌や虫を撲滅する方法もあるらしいですが、私は直ぐに吊しちゃってます(暖地だと問題が出るかも)。 これを8月になったら植え付けて、また来年も同じ事を繰り返します。 ところで、一年中新鮮なラッキョウを食べたいなら、全部収穫しないで下さい。 残しておけばいつでも新鮮なのを食べられます。素晴らしい! こんなに便利な野菜も珍しいです。
栽培の記録 2022
8月 種ラッキョウの植え付け
8/20に種ラッキョウを植え付けました(写真は植え付けから半月ほど経過している)。 今年の6月に収穫して、吊しておいたラッキョウです。 肥料は牛糞堆肥がメインで、苦土石灰も追加(追肥に化成肥料も使う)。 タマネギ用の穴あきマルチに1~2個ずつ植え付けて、10ヶ月後の翌年6月に収穫。 でも春先からエシャレットで食えるんで、長い間楽しめる野菜です。 収穫後は塩漬けや甘酢漬けでこれまた長く楽しめます。 来シーズン用の種ラッキョウを残しておくのを忘れずに!
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