
2023 新年明けましておめでとうございます。

謹賀新年でござる。
これはもう「昔のキュウリ」そのものです。
キュウリ臭いし苦いし固いしボリボリだし。
お子様の食べ物ではありません!

能書き関連
江戸時代よりも前に日本に渡来したキュウリなんだそうです。
なんといってもキュウリの香りが強く、しかも少し苦い。
もう昔ながらの「元祖キュウリ」という感じのキュウリ。
生で食べるのが一番です。
脂っこい肉のツマにボリボリと囓る。
飽きたら酢のものも良いです。
緑色の濃い部分は苦みがあるので、例によって板ずりしてどうぞ(まな板に塩を振ってゴロゴロする)。
板ずりではなく、緑色した方を先から1cm位で切って、切り口同士をこすり合わせて苦みを抜くのが本格派。
で、味噌を付けて囓れば100点!

本物のキュウリの味を覚えてるかい?

江戸に住んでた頃は、お子様キュウリばかり食べたで御座る。

昔の本物のキュウリを食べさせてあげるよ。

栽培
このキュウリはF1種じゃないので病気に弱いです。
理想白菜なども同じですが、伝統野菜はしっかりローテーションした畑(休ませた新鮮な畑)を使います。
伝統野菜は、ちょっと弱いというか神経質なんで、それなりに気を遣ってやって下さい。
※キュウリ栽培に慣れてないなら、簡単なF1種で数年練習して下さい。
おいしいものは手間がかかります。
手間がかかりおいしくても、高く売れるわけじゃないんで誰も作りません。
おいしい野菜を食べたいなら、自作以外に方法は無いです。

このキュウリは売ってないので御座るか?

おいしい野菜は手間がかかるから売ってないよ。
自分で作るしかないんだ。






苗作り
発芽適温:25℃以上(岩手中部では5月に入ってから苗作り開始)
生育適温:地温で20℃(気温では25℃程度)
この苗は売っていないので、苗作りから始めます。
長く収穫するために、苗は時間差を付けて3回作ります。
種は自家採取したもの、または市販の種を使います。
定植
5/25
定植。
きゅうりは土のpH範囲が広いので、少し酸性でも問題ありませんが、基本は弱酸性です。
杉の木の下や水の抜けやすい畑はpHが低目になるので、苦土石灰をしっかり使って下さい。
使う畑のpHを把握しておくと間違いがありません。



このサイズのを収穫。
収穫と採種
7/5
いよいよ本格的な収穫が始まりました。
夏本番前に一挙に収穫出来るので、とても食べきれず、塩漬けしてカリカリキュウリにしています。
梅酢や紫蘇の葉、ナスなどを混ぜて「自作キュウリのQちゃん」がうまいです。
↓毎日このぐらい採れます。
採種
7/19
種取り用のキュウリも作ります。
第一弾のキュウリの下の方の実を残しておきました。
第一弾と第二弾の終わりが近づいてきました。
最後に作った第三弾が間もなく開花のはず ← 8/26第三段のキュウリの収穫が終わりに近づいた。
ちなみに去年は小さいのが10月まで収穫できました。
採種を続けていると、段々その土地(畑)に合わせて進化するそうです。
このキュウリは5代目ぐらいだったはず。
どの野菜でも自家採取した種は発芽率がほぼ100%です。

種もとるで御座るか?

うん、でも面倒なら毎年買ってもいいんだ。
その後。
総括
キュウリは一挙にできてしまうので、少数の苗を時間差で作るのが正解です。
家庭菜園では「少量生産を長く続ける」のが基本。
一挙に大量に採ると、家族の顰蹙を買いますw
今年も良い野菜ライフをお送りください。
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